アメリカの夏の風物詩としても知られる、レモネードスタンド。
夏の訪れとともに、子どもたちは家の軒先などでレモネードを作って売り「おこづかい稼ぎ」を楽しみます。
レモネードスタンドが小児がん支援活動として広がったきっかけは、
1歳の誕生日の直前に「神経芽細胞種」という小児がんにかかった女の子、アレックスちゃん。
2000年、4歳になったアレックスちゃんは「私のおこづかいでがんのお薬をつくってほしい!」と、
たったひとりでレモネードスタンドを始めました。
その様子が全米に広まり、日本でも文化祭などでレモネードスタンドを通じた
小児がん支援の輪が広がっています。
日本の小児がん支援団体5団体は、6月16日(日)を2019年のレモネードスタンドの日と定めました。
レモネードスタンドの日を通じて、小児がんに関心を持つ人を一人でも増やしたいと願っています。
日本で小児がんにかかる子どもは年間約2,500人。
1歳から14歳の子どもの死亡原因の第一位にもなっている身近な病気です。
(出典:厚生労働省 平成29年 人口動態統計)
しかし小児がんは大人のがんに比べると患者が少ないこともあり、人々の関心はあまり高くありません。治療法や薬の開発のための予算も、少ないのが実情です。民間や政府の支援が手厚いアメリカやヨーロッパに比べ、日本の小児がん治療の支援環境はまだまだこれからです。
この状況をなんとかするため、2014年に「日本小児がん研究グループ(JCCG)」が発足。これまで別々に小児がんの治療や薬の研究をしていた全国約200の機関をまとめる全国組織が誕生し、日本全体がひとつの病院として機能できるしくみが実現しました。
これらの活動には、多くの資金が必要です。国や民間から集められたお金では、まだまだ足りていません。この現状を多くの人に知らせるとともに、一人一人のご理解とあたたかい支援を待ち望んでいます。
日時:2019年6月16日(日)10:30~15:00
場所:恵比寿ガーデンプレイス センター広場
内容(予定)
10:30~
小児がん経験者・榮島四郎くんと横浜国立大学 学生さんによるレモネードスタンド
榮島四郎くんによる紙芝居 など
12:00~
日本小児がん研究グループ 理事長 水谷修紀先生(東京医科歯科大学名誉教授)と
小児がん経験者のより子さん、榮島四郎くんとのトークセッション
14:00~
より子(シンガーソングライター/小児がん経験者)コンサート
※荒天その他の理由により、内容・時間・場所の変更、あるいは中止とする場合がございます。
※天候の判断・イベントの実施の有無の決定は、当日の判断となります。予めご了承ください。
全国では、広島県広島市・県立広島大学にて、レモネードスタンドが開かれる予定です。
小児がん治療開発の研究団体をはじめ、患者家族の会、支援団体など小児がんに関わる団体が「レモネードスタンドの日」を主催します。